日曜日の夜とかに。
女友達日本代表なふみを呼び出して、時間忘れて酒飲んで。
そのままマンションに転がり込んで、ほれ肩揉んでやるよこっちこい、とか言って、引き寄せて。
せっかくなので頭をぽんぽんぽん、なぜなぜなぜ。
「んー?」
「あんでもねー」
「んー」
抵抗は皆無。ていうか、そのまま気持ち良さそうに、ふにゃり。
さて、このガードの甘いシンデレラを如何したものか。
即断即決、決断まで0.5秒。
男らしく肩を揉む俺、チキンだから。趣味は自分の生殺し、マゾだから。もみもみもみ。
「あー、」
「気持ちいー」
「さいでっか」
身長大して変わんねーのに肩薄いんだよな、とか、肩揉む時ってブラの紐とか邪魔だよね、とか。
絶対的な信頼と、絶対的な下心がミックスされる友情と、支離滅裂な思考と、尻の下のベッドが、
この夜の全てで、
「あー、」
「結婚しようか」
「やーだー」
全てを込めた八百長ストレート。返答まで0.5秒。
しょうがないので優しく、優しく頭を撫ぜてやるチキンな俺と、相変わらずふにゃりなふみと、絶対量として
相変わらずな俺とふみの、友情。
そんな日のこと、透き通るように寒い日の、暖かい部屋の夜のこと。